今回のプロダクトデザインを進めるにあたってまず考えたのは、そこに生きる女性の装いの美しさや芯の強さと可愛らしさが共存したような女性らしさを表現できないか？という事でした。

それらの要素をコンセプトに照らし合わせ「甘く柔らかい、シャンパンの淡いピンクの泡のようにキラキラしつつも儚く消えていく夢」のようなイメージをしながら制作しました。

多忙な毎日でも、自分のフィールドが好きで、そこに誇りを持っている。そんな高揚感を大切にする女性に乗っていただきたいですね。

今回は下地の色と印刷面のマッチングに苦労しました。
何度もやり直し、微調整を重ねて、ようやくイメージ通りのものに仕上がりました。

普通は白地の上に展開する柄が、今回はピンクの中に泡が浮いているデザインですのでピンクの発色と泡の質感をどちらも生かす事が大変でした。 特にコンソールの内側の形状は複雑で、バランスを探りながら慎重に作業をいました。

そのような作業を重ねることで、幅広い年齢層の女性が好むピンクという色をより深みのある表情で仕上げる事ができましたので、たくさんの女性に楽しんでいただけたらと思います。

約1年の間、京プリウスというプロジェクトで四季の移ろいを感じながら 新しいカタチで京都の文化に携われたことをとてもうれしく思います。